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2023.11.02

本日のコラム

善玉コレステロールLDLが高くて安心してたのに、 認知症のリスク高める?

HDL、LDL二つのコレステロールは郵送検査でも調べられます、

善玉コレステロールは心臓病のリスクとかを低くするといった考え方が日本では

定説でしたが、肥満予防が社会的な大きな課題のアメリカでは、コレステロールの研究が

様々な形で行われるようで、しかも対象人数も多いコホート研究の結果が今回のニュース。

必要なのは他の血液検査との関連でのバランスなのですが、予防のための健康行動が

とても大切なのでしょう。自分の血液情報を継続的に捉えて健康習慣を作りましょう。

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HDL(「善玉」コレステロール)のレベルが高い場合も低い場合も、加齢に伴い認知症のリスクが高まる可能性があります。

中間のグループと比較すると、最も高いレベルのグループでは認知症の割合が15%高かったが、最も低いレベルのグループでは認知症の割合が7%高かった。

驚くべきことに、LDLコレステロール値は認知症リスクと関連していなかった

 

https://consumer.healthday.com/cholesterol-2665798106.htmlこの研究論文の上席著者である米ボストン大学公衆衛生大学院のMaria Glymour氏は、「この研究は、非常に多くの参加者を長期間追跡したものであるため、得られた結果は極めて有益だ。われわれは、コレステロール値の非常に高い場合から非常に低い場合まで、あらゆる値と認知症の発症リスクとの関連を推定することができた」と話している。研究の詳細は、「Neurology」に10月4日掲載された。

この研究では、カイザー・パーマネンテ北カリフォルニアのヘルスプラン加入者を対象に、HDL-Cおよび「悪玉コレステロール」とされるLDLコレステロール(LDL-C)の値と認知症との関連が検討された。対象者は、2002年から2007年の間に健康行動に関する調査に回答し、調査時点では認知症のなかった55歳以上の18万4,367人(調査時の平均年齢69.5歳、平均HDL-C値53.7mg/dL、平均LDL-C値108mg/dL)で、2020年12月まで追跡された。対象者のコレステロール値は、調査後2年以内に検査室で平均2.5回測定されていた。なお、HDL-Cの基準値は、男性では40mg/dL以上、女性では50mg/dL以上とされている。

追跡期間中に2万5,214人が認知症を発症した。HDL-Cの値に基づき、対象者を5群に分類して認知症発症との関連を検討したところ、HDL-C値が最も高い(65mg/dL以上)群と最も低い(11〜41mg/dL)群では、中間値の群に比べて認知症の発症リスクがそれぞれ15%と7%高いことが明らかになった。これに対して、LDL-C値と認知症の発症との間に関連は認められなかった。ただし、コレステロール低下薬であるスタチン使用の有無で分けて検討すると、LDL-C高値の場合、スタチン使用者では認知症発症リスクがわずかに上昇していたが、スタチン非使用者では同リスクがわずかに低下していたという違いが認められた。

出典:HealthDay

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